人力飛行機探訪記

鳥人間はじめ人力飛行機を見てきた記録をアーカイブ

【作業場見学】二人乗り滑空機!Team Tinker!

鳥人間コンテスト2023出場チーム、Team Tinkerさんの作業場を4月に見学してきました。

 

Team Tinkerとは?

九州大学鳥人間チームのOBを中心とした鳥人間チーム。

鳥人間コンテスト滑空機部門に出場を目指し、岐阜県で活動している。

前回出場時の飛行記録は、2015年の第38回大会出場時の118.84 m。

 

機体の特徴

まずはメンバー製作の模型をご覧ください。

二人乗り!

そして非対称機!

 

私「二人乗りだから非対称なのですか?」

Tinkerメンバー「……そういうことにしておきます!」

 

実際の理由はこちら。

九州大学鳥人間チームQX-16のカーボンフレームを利用しています。

そう、非対称機を製作していたころの九州大学

つまり……

 

楕円桁!!

 

そんなQX-16をベースに二人乗りという特徴が加わったのがTeam Tinkerの機体・Gemini-Xです。

 

私「二人乗りということは、ハマハマ+シズダイのようなバラストを……」*1

Tinkerメンバー「しません!」

 

機体諸元

翼幅: 26.0m

全長: 6.5m

機体重量: 42.1kg

総重量: 172.1kg

 

作業場の様子

作業場の大きさはおよそ100㎡ほど。

岐阜県という立地柄、自衛隊の飛行機の音がたびたび聞こえてきました。

 

九州大学QX-18水平尾翼



 

溝旗神社の木札

岐阜市の溝旗神社境内にある肇國神社は、航空関係の神様が祀られています。

 

見せてもらった製作の様子

この日は後縁のセッティングの様子を見せてもらいました。

 

後縁の材料となる木材。これを2枚準備。

 

長辺をテープで張り合わせて仮止め。

 

片方づつ接着剤を塗り、

 

アルミ材で挟んで、接着剤が固まるまで待機。

 

こうしてピシッとした後縁が出来上がりました

 

一見リブとリブの間が狭く見えますね。

リブの長さが90cmあります。

 

Team Tinkerのフライト順は7月30日の13番目。

2023年もYouTubeで大会中継が行われるので、このブログを読んでくださっている皆さんも一緒にフライトを見ましょう!

*1:2003年に行われたインパクト抜群の失格フライト。パイロットは付属品。

www.youtube.com