【機体展示】名古屋大学AirCraft “Arcturus”
日本航空宇宙学会中部支部主催の航空宇宙フェア2023へ、名古屋大学AirCraftの機体展示を見に行きました。
名古屋大学AirCraft “Arcturus”
名古屋大学の人力飛行機サークル・AirCraftが2023年に製作した機体。
引き込み足や、タイムトライアル部門に出場していた時代から続くエルロンが特徴的。
2023年の5月から8月にかけて10回テストフライトを実施しており、その中で94本のフライトを行った。
9月には白浜空港旧滑走路でのテストフライトが予定されている。
機体諸元
翼幅: 30 m
全長: 8.725m
機体重量: 41.5kg
総重量: 102kg
展示の様子
展示場所の天井の高さが2.5mほどのため、プロペラは片方のみ取り付けられている。*1
AirCraftメンバーの一押しがこのアラミド製フラッペロン。
タイムトライアル部門が無い今、人力飛行機でエルロンやフラッペロンを搭載している機体はとても珍しい。
フェアリングはアウトレットが大きく取られていますね。
コクピットの別アングル。
コクピット内に搭載されたカメラで撮影された動画がこちら。
まっすぐな美しい滑走路飛び切りフライトです。
10thTF800m飛び切りの機載カメラ(P視点)です。
— 名古屋大学AirCraft (@nu_aircraft) 2023年8月6日
普段見られないコックピットからの景色とパイロットのパワーが見られます。#AirCraft2023Arcturus pic.twitter.com/OM1QYv9Jrw
その他の展示
航空宇宙フェアでは様々な航空宇宙関係の展示が行われていました。
中でも飛行ロボットコンテストに関する展示を紹介します。
名古屋大学NAVIX
名古屋大学を拠点に活動する飛行ロボットチーム。
2023年大会は一般部門とユニークデザイン部門に出場する。
2年生チームによる機体の名前が「エアークラフト」なのは偶然ではなく、全員AirCraftと兼部しているため。
二年生チーム、流石の熟練度です。
— 名大 飛行ロボットサークル NAVIX (@nu_navix) 2023年8月11日
今年は一分飛行でワタワタせずに済みそうですね。 pic.twitter.com/6w7cxFdfSV
名城大学飛行ロボットクラブ
名城大学にて活動する飛行ロボットチーム。
マルチコプターの製作をしており、2021年は3位、2022年は2位と健闘している。
2023年の飛行ロボットコンテストは9月22日~24日に開催。
みなさん頑張ってください!
参考資料・関連リンク
人力飛行機関連
名古屋大学AirCraft (@nu_aircraft) / X
鳥コンがすべてじゃない! 「人間が空を飛ぶ」ロマンに魅せられて |名古屋大学
飛行ロボット関連
名大 飛行ロボットサークル NAVIX (@nu_navix) / X
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2016~2018年もAirCraftの機体展示を見に行きました
*1:回転半径は1.45m。両方のプロペラを取り付けると高さは3m近くなる。