人力飛行機探訪記

鳥人間はじめ人力飛行機を見てきた記録をアーカイブ

【機体展示】名古屋大学AirCraft “Arcturus”

日本航空宇宙学会中部支部主催の航空宇宙フェア2023へ、名古屋大学AirCraftの機体展示を見に行きました。

 

名古屋大学AirCraft “Arcturus”

名古屋大学人力飛行機サークル・AirCraftが2023年に製作した機体。

引き込み足や、タイムトライアル部門に出場していた時代から続くエルロンが特徴的。

2023年の5月から8月にかけて10回テストフライトを実施しており、その中で94本のフライトを行った。

9月には白浜空港旧滑走路でのテストフライトが予定されている。

youtu.be

 

機体諸元

翼幅: 30 m

全長: 8.725m

機体重量: 41.5kg

総重量: 102kg

 

展示の様子

コクピットフェアリング、プロペラ、中央翼を展示。

展示場所の天井の高さが2.5mほどのため、プロペラは片方のみ取り付けられている。*1

f:id:deciliterai:20230829110051j:image

 

AirCraftメンバーの一押しがこのアラミド製フラッペロン。

タイムトライアル部門が無い今、人力飛行機でエルロンやフラッペロンを搭載している機体はとても珍しい。

f:id:deciliterai:20230829111117j:image

 

フェアリングはアウトレットが大きく取られていますね。

f:id:deciliterai:20230829110124j:image

 

コクピットの別アングル。

f:id:deciliterai:20230829205203j:image

 

コクピット内に搭載されたカメラで撮影された動画がこちら。

まっすぐな美しい滑走路飛び切りフライトです。

 

その他の展示

航空宇宙フェアでは様々な航空宇宙関係の展示が行われていました。

中でも飛行ロボットコンテストに関する展示を紹介します。

 

名古屋大学NAVIX

名古屋大学を拠点に活動する飛行ロボットチーム。

2023年大会は一般部門とユニークデザイン部門に出場する。

f:id:deciliterai:20230829110537j:image

 

2年生チームによる機体の名前が「エアークラフト」なのは偶然ではなく、全員AirCraftと兼部しているため。

 

名城大学飛行ロボットクラブ

名城大学にて活動する飛行ロボットチーム。

マルチコプターの製作をしており、2021年は3位、2022年は2位と健闘している。

f:id:deciliterai:20230829110626j:image

 

 

2023年の飛行ロボットコンテストは9月22日~24日に開催。

みなさん頑張ってください!

 

参考資料・関連リンク

人力飛行機関連

AirCraft活動日記

名古屋大学AirCraft (@nu_aircraft) / X

鳥コンがすべてじゃない! 「人間が空を飛ぶ」ロマンに魅せられて |名古屋大学

 

飛行ロボット関連

全日本学生室内飛行ロボットコンテスト

名大 飛行ロボットサークル NAVIX (@nu_navix) / X

【2022年度実施分】全日本学生室内飛行ロボットコンテスト機体製作を通したPBL | 学びのコミュニティ創出支援事業|名城大学の学びのコミュニティ|学校法人名城大学の基本戦略 MS-26|大学概要|名城大学

 

関連記事

2016~2018年もAirCraftの機体展示を見に行きました

raihpa.hateblo.jp

*1:回転半径は1.45m。両方のプロペラを取り付けると高さは3m近くなる。